令和元年度の国民医療費は44.4兆円で前年度に比べ約1兆円増加となっております。1人当たりでも約35.2万円と前年に比べて約2.5%増加しています。
今後、高齢化の進展に伴って、医療費は増え続けると予想されています。
そこで、少しでも医療費の増加を抑えるため、いま、価格の安いジェネリック医薬品の活用が注目されているのです。
国民医療費の推移
出展:厚生労働省
ジェネリック医薬品が普及
ジェネリック医薬品は、同じ成分の先発医薬品と比べ低価格であることから、ほとんどの場合、患者さまが窓口で支払う薬剤費を減らすことができます。
ジェネリック医薬品の普及により、患者さまの負担が軽減し、医療保険財政の改善にもつながります。このため、必要なところに必要なお金を使う医療費の効率的な配分を行う上で、ジェネリック医薬品の使用が役に立ちます。
各国のジェネリック医薬品
の数量シェア(2021年)
- 注)
・用語の定義は以下のとおりである。 - 後発医薬品:GENERIC PRODUCTS(パテント等で過去一度も保護されたことのない通常の後発品と、オーソライズドジェネリック)
EARLY ENTRY GENERIC PRODUCTS(先発品保護期間中に上市されたオーソライズドジェネリック)
BIO-COMPARABLE PRODUCTS(バイオ後続品) - 長期収載品:NON-GENERIC PRODUCTS(後発医薬品でなく、過去保護されていたが現在は保護が切れているもの。バイオ後続品の参照対象となる先行バイオ医薬品含む。
また2013.10~2014.9までは保護期間中のオーソライズドジェネリックの参照対象となる先行医薬品も含む。) - ・「2014」は IQVIA, IQVIA MIDAS, Market Segmentation, MAT Sep 2014, RX only(PRESCRIPTION BOUND)をもとに後発医薬品の各国の数量(SU)ベースでの後発医薬品のシェアを算出。 IQVIA MIDAS data では、直販分の数量を把握できないため、後発医薬品の直販が他国と比較して多い日本については、IQVIA 社データにおける日本のジェネリック医薬品市場のカバー率 (売上金額ベース、2013.4~2014.3 で 70.9%、日本ジェネリック製薬協会調べ)をもとに推計を行っている。
- ・「2015」は IQVIA, IQVIA MIDAS, Market Segmentation, MAT Sep 2015, RX only(PRESCRIPTION BOUND)をもとに後発医薬品の各国の数量(SU)ベースでの後発医薬品のシェアを算出。 IQVIA MIDAS data では、直販分の数量を把握できないため、後発医薬品の直販が他国と比較して多い日本については、IQVIA 社データにおける日本のジェネリック医薬品市場のカバー率 (売上金額ベース、2014.4~2015.3 で 73.1%、日本ジェネリック製薬協会調べ)をもとに推計を行っている。
- ・「2016」は IQVIA, IQVIA MIDAS, Market Segmentation, MAT Sep 2016, RX only(PRESCRIPTION BOUND)をもとに後発医薬品の各国の数量(SU)ベースでの後発医薬品のシェアを算出。 IQVIA MIDAS data では、直販分の数量を把握できないため、後発医薬品の直販が他国と比較して多い日本については、IQVIA 社データにおける日本のジェネリック医薬品市場のカバー率 (売上金額ベース、2015.4~2016.3 で 76.7%、日本ジェネリック製薬協会調べ)をもとに推計を行っている。
- ・「2017」は IQVIA, IQVIA MIDAS, Market Segmentation, MAT Sep 2017, RX only(PRESCRIPTION BOUND)をもとに後発医薬品の各国の数量(SU)ベースでの後発医薬品のシェアを算出。 IQVIA MIDAS data では、直販分の数量を把握できないため、後発医薬品の直販が他国と比較して多い日本については、IQVIA 社データにおける日本のジェネリック医薬品市場のカバー率 (売上金額ベース、2016.4~2017.3 で 80.5%、日本ジェネリック製薬協会調べ)をもとに推計を行っている。
- ・「2018」は IQVIA, IQVIA MIDAS, Market Segmentation, MAT Sep 2018, RX only(PRESCRIPTION BOUND)をもとに後発医薬品の各国の数量(SU)ベースでの後発医薬品のシェアを算出。 IQVIA MIDAS data では、直販分の数量を把握できないため、後発医薬品の直販が他国と比較して多い日本については、IQVIA 社データにおける日本のジェネリック医薬品市場のカバー率 (売上金額ベース、2017.4~2018.3 で 82.9%、日本ジェネリック製薬協会調べ)をもとに推計を行っている。
- ・「2019」は IQVIA, IQVIA MIDAS, Market Segmentation, MAT Sep 2019, RX only(PRESCRIPTION BOUND)をもとに後発医薬品の各国の数量(SU)ベースでの後発医薬品のシェアを算出。 IQVIA MIDAS data では、直販分の数量を把握できないため、後発医薬品の直販が他国と比較して多い日本については、IQVIA 社データにおける日本のジェネリック医薬品市場のカバー率 (売上金額ベース、2018.4~2019.3 で 83.0%、日本ジェネリック製薬協会調べ)をもとに推計を行っている。
- ・「2020」は IQVIA, IQVIA MIDAS, Market Segmentation, MAT Sep 2020, RX only(PRESCRIPTION BOUND)をもとに後発医薬品の各国の数量(SU)ベースでの後発医薬品のシェアを算出。 IQVIA MIDAS data では、直販分の数量を把握できないため、後発医薬品の直販が他国と比較して多い日本については、IQVIA 社データにおける日本のジェネリック医薬品市場のカバー率 (売上金額ベース、2019.4~2020.3 で 84.1%、日本ジェネリック製薬協会調べ)をもとに推計を行っている。
- ・後発医薬品のシェア=後発医薬品/(後発医薬品+長期収載品)×100(%)
- (出典)© 2021 IQVIA. IQVIA MIDAS, Market Segmentation, MAT Sep 2014-2020, RX only(PRESCRIPTION BOUND)他をもとに三菱 UFJ リサ―チ&コンサルティング推計、無断転載禁止
出展:厚生労働省