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一般薬理試験及び毒性試験一般薬理試験及び毒性試験

一般薬理試験及び毒性試験

1. 単回投与毒性試験

マウス(雌雄,各5)に対しては500mg/kg,ラット(雌雄,各5)に対しては250mg/kg(いずれもヒト等価用量の50倍)の本剤を静脈内又は皮下に投与し,15日間の観察の後に病理学的評価を行った。 この結果,いずれの試験においても体重,臨床症状,肉眼病理検査において明らかな変化を認めなかった。

2. 反復投与毒性試験

マウス,ウサギ及びカニクイザルを用いて反復投与毒性試験を実施した。マウスでは10,50,100,500mg/kgを週1回,ウサギでは2.5,12.5,25mg/kgを週1回,カニクイザルでは1,5,15mg/kgを週2回で皮下投与した。 いずれにおいても体重,臨床症状,採餌量,病理学的臨床検査等の評価において明らかな毒性を伴う変化は認められなかった。

反復投与毒性試験

3. 局所刺激性試験

マウス及びカニクイザルを用いた反復投与毒性試験において,局所刺激性を併せて評価するために局所反応性に関する病理学的評価を行った。
マウスでは本剤投与により,顆粒球及び単核球の浸潤が用量依存的に認められたが,いずれも本剤投与終了後に回復する傾向が認められた。
また,カニクイザルでは,本剤投与により,皮下の線維化を伴う単核球の集簇,肉芽腫性炎症及び皮下出血を認めた。これらの所見は対照群でも認められたがごく軽微なものであり,投与部位の一部に限局されたものであった。