よくあるご質問
よくお寄せいただくご質問にお答えします。
製品名アミカシン硫酸塩
-
点滴静脈内投与時の液量設定の理由は?
アミカシンの点滴静脈内投与時の液量は、30分~1時間の点滴時間を確保するために設定されています。
点滴時間を短くした場合、急激に血中濃度が上がり、副作用の原因となるおそれがあります。*1)*2)
参考資料
*1)アミカシン硫酸塩注射液「日医工」 添付文書
*2)アミカシン硫酸塩注射用「日医工」 添付文書
[作成日 2020年12月10日]
-
アミカシン硫酸塩注射用「日医工」の最小の溶解可能な液量は?
アミカシン硫酸塩注射用「日医工」は最小の溶解可能な液量の検討を行っていません。
溶解後の安定性試験では、アミカシン硫酸塩100mgを1mLの生理食塩液、5%ブドウ糖液に溶解しています。
また、pH変動試験では、アミカシン硫酸塩200mgを1mLの注射用蒸留水に溶解しています。*1)
参考資料
*1)アミカシン硫酸塩注射液/注射用「日医工」 インタビューフォーム
[作成日 2020年12月10日]
-
注射液と注射用の違いは?
アミカシン硫酸塩注射液「日医工」は液体のアンプル製剤、アミカシン硫酸塩注射用「日医工」は塊又は粉末のバイアル製剤です。
効能・効果、用法・用量は同じです。*1)*2)
参考資料
*1)アミカシン硫酸塩注射液「日医工」 添付文書
*2)アミカシン硫酸塩注射用「日医工」 添付文書
[作成日 2020年12月10日]
製品名クリアミン配合錠
-
製剤の特徴は?
クリアミン配合錠は有核錠です。
有効成分の1つであるエルゴタミン酒石酸塩は、光・熱・酸素に弱い性質があります。*1)
そのため、エルゴタミン酒石酸塩を含む核を内側に配置し、安定性を向上させています。
(内核)エルゴタミン酒石酸塩、イソプロピルアンチピリン
(外層)イソプロピルアンチピリン、無水カフェイン
参考資料
*1)第十七改正日本薬局方解説書
[作成日 2020年12月10日]
製品名ステロネマ注腸
-
挿入しやすくする方法は?
挿入するチューブの先端にオリーブ油やワセリン、グリセリン等または水を塗ります。*1)
また、挿入時の姿勢や挿入の長さが適切かどうかも合わせてご確認ください。
参考資料
*1)ステロネマ注腸 添付文書
[作成日 2020年12月10日]
-
注腸後の排便感を回避するための方法は?
以下の方法が挙げられます。*1)
・注腸前にステロネマ注腸を体温程度の温度に温める
・注腸前に排便を済ませておく
・注腸速度を遅くする
・無理に全量を注腸しない
・体位変換はゆっくり行う
・体位変換後はなるべく安静にする
参考資料
*1)患者様向け指導箋 ステロネマ注腸を使用される方へ
[作成日 2020年12月10日]
-
体位変換の目的は?
体位変換は薬液を大腸深部まで到達させるために行います。*1)
体位変換は、主治医から指示があった場合に行ってください。体位変換の具体的な手順は患者様向け指導箋に記載しています。
参考資料
*1)Therapeutic Research12(8)2605-2615,1991
[作成日 2020年12月10日]
-
投与するタイミングは?
ステロネマ注腸を投与する時間のタイミングは規定されていません。
一般的に、投与に適した時間は、入浴後や就寝前とされています。*1)
参考資料
*1)患者様向け指導箋 ステロネマ注腸を使用される方へ
[作成日 2020年12月10日]
製品名デカドロン
-
多発性骨髄腫に使用してもいいですか?
デカドロンは多発性骨髄腫に対する効能効果を取得していませんので、使用はお奨めしておりません。
[作成日 2021年11月1日]
-
錠剤、エリキシル剤のバイオアベイラビリティは?
デキサメタゾンのバイオアベイラビリティを検討した結果、錠剤は78.0%、エリキシル剤は82.6%であった、との報告があります。*1)*2)
錠剤とエリキシル剤を比較した場合、両者のバイオアベイラビリティには有意差がなかった、と記載があります。*1)
参考資料
*1)Clin Pharmacol Ther 18(2)205-209,1975
*2)デカドロン錠0.5mg/4mg/エリキシル0.01% インタビューフォーム[作成日 2021年11月1日]
製品名ドグマチール
-
過量投与時の症状と対処法は?
スルピリドの過量投与時には、パーキンソン症候群等の錐体外路症状のほか、昏睡があらわれることがあります。*1)
また、急性中毒情報ファイルではスルピリドの中毒症状として、口渇、胸やけ、悪心、嘔吐等も記載されています。*2)
対処法として特異的なものはありません。
急性中毒情報ファイルのスルピリドの項では一般的な処置として胃洗浄のほか活性炭や下剤の投与、輸液があげられています。*2)
参考資料
*1)ドグマチール錠/カプセル/細粒/筋注 添付文書
*2)急性中毒情報ファイル第4版p426,2008,廣川書店
[作成日 2021年11月1日]
-
中止の方法は?
ドグマチールの中止方法は確立されていません。
モーズレイ処方ガイドライン第13版では、抗精神病薬のようにドパミン受容体遮断作用を持つ薬剤を急に中止した場合、頭痛や悪心、不眠症などの離脱症状があらわれることがあるため、長期間投与後は綿密にモニタリングしながら段階的に中止すべき、との記載があります。*1)
参考資料
*1)モーズレイ処方ガイドライン第13版 日本語版p24,2019,ワイリー・パブリッシング・ジャパン株式会社
[作成日 2021年11月1日]
製品名トリプタノール
-
夜尿症に使用する場合の対象年齢は?
トリプタノール錠を夜尿症に用いる場合の対象年齢は規定されていません。*1)
夜尿症診療ガイドライン2016では、
夜尿症の定義は、国際小児尿禁制学会の基準(5歳以降で、1か月に1回以上の夜尿が3か月以上続くもの)を遵守する、との記載があります。*2)
参考資料
*1)トリプタノール錠10/25 添付文書
*2)夜尿症診療ガイドライン2016p2,診断と治療社
[作成日 2021年11月1日]
-
夜尿症に対する作用機序は?
トリプタノール錠の夜尿症に対する作用機序は明らかになっていません。
三環系抗うつ薬の夜尿症に対する機序として、抗うつ効果のほか、抗コリン作用、覚醒と睡眠の調節、抗利尿ホルモン分泌の促進などがあると推察されています。*1)
参考資料
*1)夜尿症診療ガイドライン2016p83,診断と治療社
[作成日 2021年11月1日]
-
夜尿症に使用する場合の用法用量は?
トリプタノール錠の夜尿症の用法用量は、「1日10~30mgを就寝前に経口投与する、なお年齢、症状により適宜減量する」です。*1)
夜尿症診療ガイドライン2016では、
夕食後または就寝前に10mgから投与を開始し、1週間後に効果がみられない場合、体重25kg未満では20mg、25kg以上では25~30mgへ増量する。
投与開始後3か月時点で効果がみられない場合は漸減し中止、効果がみられる場合効果を維持できる最小量まで漸減を行う。耐性を生じるリスクを減らすため、3か月ごとに少なくとも2週間は一時休薬を行う、との記載があります。*2)
参考資料
*1)トリプタノール錠10/25 添付文書
*2)夜尿症診療ガイドライン2016p83-87,診断と治療社
[作成日 2021年11月1日]
-
過量投与時の症状と対処法は?
トリプタノール錠の過量投与時には、嗜眠、低血圧、呼吸抑制等があらわれることがあります。*1)
(詳細は添付文書をご確認ください)
過量投与時の対処法として特異的なものはありません。一般的な対処をお願いいたします。
・催吐並びに胃洗浄を実施し、胃洗浄後、活性炭投与を行うことも有用とされています。
・気道確保を行い、補液により体温調節を行ってください。
・心電図検査を行い、異常が見られた場合には5日間心機能の観察をお願いします。
・痙攣の場合にはジアゼパム静注や他の抗痙攣剤の投与を検討ください。
参考資料
*1)トリプタノール錠10/25 添付文書
[作成日 2021年11月1日]
-
神経障害性疼痛に対する作用機序は?
トリプタノール錠の神経障害性疼痛に対する作用機序は、主にセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用を介した下行性疼痛抑制系の活性化であり、その他にNMDA受容体拮抗作用やNa+チャネル遮断作用も関与している、と考えられています。*1)
参考資料
*1)神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂第2版p59,2016,真興交易(株)
[作成日 2021年11月1日]
製品名フェジン静注40mg
-
生理食塩液で希釈してもいいですか?
フェジンを生理食塩液で希釈することは避けていただくようお願いします。
フェジンはpH9.0~10.0で安定なコロイド製剤です。*1)
生理食塩液で希釈する場合、pHの変動や電解質の影響によりフェジンのコロイド状態が不安定となり、遊離した鉄イオンが多量に生じるおそれがあります。遊離した鉄イオンは生体組織に直接作用し、発熱、悪心、嘔吐などの原因となるおそれがあります。
フェジンを希釈する場合は、用時10~20%のブドウ糖注射液で5~10倍に希釈してください。*2)
参考資料
*1)フェジン静注40mg インタビューフォーム
*2)フェジン静注40mgを安全にご使用いただくために 2011年10月
[作成日 2020年12月10日]
-
側管から投与する際にルート内を洗浄したほうがいいですか?
側管から投与する場合、フェジンの投与前後にルート内を洗浄していただくことをお奨めします。
フェジンはpH9.0~10.0で安定なコロイド製剤です。*1)
他剤との配合によってフェジンのコロイド状態が不安定になると、遊離した鉄イオンが多量に生じるおそれがあります。遊離した鉄イオンは、生体組織に直接作用し、発熱、悪心・嘔吐などの原因となるおそれがあります。
そのため、フェジンを側管から投与する場合、主管を止めて、フェジンの投与前後に10~20%のブドウ糖液で洗浄し、他剤と混ざらないようにしていただくことをお奨めしています。*2)
参考資料
*1)フェジン静注40mg インタビューフォーム
*2)フェジン静注40mgを安全にご使用いただくために 2011年10月
[作成日 2020年12月10日]
-
投与期間の制限は?
フェジンの投与期間に制限はありません。
ただし、フェジンは過量に投与された場合、鉄過剰症が生じるおそれがあります。鉄過剰症を防ぐために、フェジンでの治療は、開始前にあらかじめ投与回数・日数を決めていただくことが大切です。
まず患者様のヘモグロビン値、体重から総投与鉄量を求めます。次に求めた総投与鉄量を、1回の投与量(鉄としてのmg数)で割り、投与回数を算出します。フェジンを1日1回で投与する場合、投与回数=投与日数です。
総投与鉄量の算出は添付文書をご参照ください。*1)
なお、投与後の検査値によっては、必ずしも総投与鉄量を全量投与する必要はありません。
参考資料
*1)フェジン静注40mg 添付文書
[作成日 2020年12月10日]
-
経口鉄剤との使い分けは?
通常、フェジンは経口鉄剤の投与が困難または不適当な場合に限り使用されます。*1)
鉄剤の適正使用による貧血治療指針では、副作用が強く経口鉄剤が飲めない、出血など鉄の損失が多く経口鉄剤で間に合わない、消化器疾患で内服が不適切、鉄吸収が極めて悪い、といった状況では静注鉄剤が適用となる、と記載があります。*2)
参考資料
*1)フェジン静注40mg 添付文書
*2)鉄剤の適正使用による貧血治療指針 改訂[第3版]p44-49,2015,響文社
[作成日 2020年12月10日]
製品名フェルムカプセル100mg
-
制酸剤を併用する場合、服用のタイミングはずらしたほうがいいですか?
フェルムカプセルは、制酸剤とはタイミングをずらして服用していただくことを推奨しています。
制酸作用が持続的である薬剤と併用した場合のフェルムカプセルの効果や吸収を検討した報告はありません。鉄剤の適正使用による貧血治療指針では、プロトンポンプインヒビター(PPI)は朝1回の服用であるため鉄剤は夕方にする、H2ブロッカーは多くは朝、夕に服用するので鉄剤は昼または眠前にするなどの工夫があってもよい、との記載があります。*1)
制酸作用が一時的である薬剤と併用した場合、フェルムカプセルの吸収は抑制されなかった、との報告があります。そのため、臨床での影響はほとんどないと考えられます。しかし、用法は1日1回服用の薬剤ですので、フェルムカプセルは就寝前の服用にするなど、一過性の制酸剤とも時間をずらしての服用をお奨めします。*2)
参考資料
*1)鉄剤の適正使用による貧血治療指針 改訂[第3版]p49,2015,響文社
*2)薬局38(12)1807-1813,1987
[作成日 2020年12月10日]
-
歯や口の中が黒くなることはありますか?対処方法は?
フェルムカプセルは、内容物を口腔内で砕いたり、すりつぶしたりすることで、成分が歯や口腔内に付着し、歯や口の中が黒くなることがあります。*1)
鉄剤の内服によって歯が着色した場合、着色が軽度の場合は炭酸水素ナトリウムなどによるブラッシングで除去でき、着色が重度の場合は歯の表面研磨によりほとんど除去可能である、との報告があります。*2)
参考資料
*1)フェルムカプセル100mg 添付文書
*2)日本歯科保存学雑誌43(3)608-612,2000
[作成日 2020年12月10日]
-
1日2カプセル投与してもいいですか?
フェルムカプセルを1日2カプセル投与することはお奨めしておりません。
フェルムカプセルは、臨床試験を1日1回1カプセル経口投与で実施しました。その結果、有効性と安全性が確認されたため、用法・用量に適宜増減が設定されていません。*1)
参考資料
*1)フェルムカプセル100mg インタビューフォーム
[作成日 2020年12月10日]
製品名注射用フサン10/50
-
5%ブドウ糖液、注射用水以外で溶解してもいいですか?
フサンを5%ブドウ糖液、注射用水以外で溶解することはお奨めしておりません。
生理食塩液または無機塩類を含有する溶液、電解質を多く含む輸液をバイアルに直接加えた場合、不溶性の塩が形成され白濁することや、結晶が析出することがあります。
そのため、5%ブドウ糖液または注射用水を用いて確実に溶解してからご使用をお願いします。*1)
参考資料
*1)注射用フサン10/50 添付文書
[作成日 2020年12月10日]
-
膵炎、DICの投与時間設定の理由は?
フサンの投与時間は、治療の対象となる病態に合わせて設定されています。
膵炎の場合、フサンは急性増悪期の症状を改善するために使用されます。
またDICの場合は、基礎疾患が原因となって生じる全身性の血液凝固系の異常症状であるため、フサンを長時間投与する必要があります。
これらの理由からフサンの投与時間は、膵炎では2時間、DICでは24時間に設定されました。
[作成日 2020年12月10日]
-
血管外漏出時の対処法は?
フサンが血管外漏出した場合の特有な対処方法はありません。抗がん剤漏出時の処置などを参考に、対症療法の検討をお願いします。
書籍では、抗がん剤漏出時の処置例として、
・直ちに薬剤の注入を止め、抜針せずに可能な限り同じ針で漏出した薬剤を吸引除去する
・患部を冷却または加温する
その他、副腎皮質ステロイドの局所皮下投与や外科的治療としてデブリドマンなどが記載されています。*1)
参考資料
*1)がん診療レジデントマニュアル第8版p461-463,2019,医学書院
[作成日 2020年12月10日]
製品名プリンペラン
-
効果発現時間は?
プリンペランは効果発現時間の評価を目的とした臨床試験は実施していません。
ご参考までに、同成分において、経口は服用後30~60分、筋肉内注射は10~15分、静脈内注射は1~3分で作用が発現する、との報告があります。*1)*2)
参考資料
*1)米国メトクロプラミド製剤(REGLAN) Labeling
*2)グッドマン・ギルマン薬理書(下) 第10版
[作成日 2020年12月10日]
-
食後に投与してもいいですか?
プリンペランの食後投与はお奨めしておりません。
プリンペランは、胃運動の低下した状態に対して胃・十二指腸運動を亢進し、胃内容物の排出を促進する作用があります。*1)*2)*3)
食後の胃内容物が長く胃内にとどまらないようにするため、プリンペランは食前に投与をお願いします。
参考資料
*1)新薬物治療研究会2回総会講演内容集55-59,1965
*2)新薬物治療研究会2回総会講演内容集65-73,1965
*3)診療と新薬 3(12)2065-2068,1966
[作成日 2020年12月10日]
-
投与間隔は?
プリンペランの投与間隔は規定されていません。
ご参考までに、同成分において、過量投与を避けるため、注射剤、経口剤ともに投与間隔は少なくとも6時間あけるべきである、とされています。*1)
参考資料
*1)英国メトクロプラミド製剤(Maxolon) SmPC
[作成日 2020年12月10日]
製品名ヨウ化カリウム
-
服用のタイミングは?
ヨウ化カリウムは、食後30分で服用することをお奨めします 。
食直後に服用した場合、ヨウ化カリウムは胃内容物に吸着するおそれがあります。*1)*2)また、空腹時に服用した場合は、ヨウ化カリウムの刺激性により胃障害が起きるおそれがあります。*3)
参考資料
*1)ヨウ化カリウム丸50mg「日医工」 添付文書
*2)ヨウ化カリウム「日医工」 添付文書
*3)第八改正日本薬局方第二部解説書
[作成日 2020年12月10日]
-
製剤中のヨウ素量とカリウム量は?
ヨウ化カリウム丸50mg「日医工」は、1丸中にヨウ素約38.2mg、カリウム約11.8mgを含みます。
ヨウ化カリウム「日医工」は、1g中にヨウ素約764.5mg、カリウム約235.5mgを含みます。
[作成日 2020年12月10日]
-
医療用と自治体用の製剤の違いは?
ヨウ化カリウム丸50mg「日医工」、ヨウ化カリウム「日医工」の医療用と自治体用に製剤の違いはありません。ただし、個装箱のデザインは異なっています。
自治体用は、有事に国などの指示のもと配布するための自治体の備蓄用の製品です。備蓄しておくため使用期限をより長く確保する必要があり受注生産を行っています。そのため医療用とは区別しています。
[作成日 2020年12月10日]