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よくあるご質問

よくお寄せいただくご質問にお答えします。

製品名アクプラ静注用
  • 外箱開封後に直射日光を避ける理由は?

  • アクプラが、光に不安定なためです。


    製剤の苛酷試験(25℃・白色光 5000ルクス、15日間)では、性状が白色~微黄白色から淡黄色に、溶状が微黄色澄明から微黄褐色澄明に変化しました。含量は約13%低下し、分解物の生成を認めました。*1)


    参考資料
    *1)アクプラ静注用 インタビューフォーム


    [更新 2024年3月]

  • 投与後に、引き続き1000mL以上の輸液を点滴静注する理由は?

  • 輸液投与にて尿量を確保し、腎毒性を軽減するためです。
    水分負荷(hydration)を行うことにより尿中のアクプラの濃度を下げ、尿細管障害を防御します。


    [更新 2024年3月]

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製品名アミカシン硫酸塩
  • 注射液と注射用の違いは?

  • アミカシン硫酸塩注射液「日医工」は液体のアンプル製剤、アミカシン硫酸塩注射用「日医工」は塊又は粉末のバイアル製剤です。
    効能・効果、用法・用量は同じです。*1)*2)


    参考資料
    *1)アミカシン硫酸塩注射液「日医工」 添付文書
    *2)アミカシン硫酸塩注射用「日医工」 添付文書


    [更新 2023年4月10日]

  • アミカシン硫酸塩注射用「日医工」の最小の溶解可能な液量は?

  • アミカシン硫酸塩注射用「日医工」は最小の溶解可能な液量の検討を行っていません。


    溶解後の安定性試験では、アミカシン硫酸塩100mgを1mLの生理食塩液、5%ブドウ糖液に溶解しています。
    また、pH変動試験では、アミカシン硫酸塩200mgを1mLの注射用蒸留水に溶解しています。*1)


    参考資料
    *1)アミカシン硫酸塩注射液/注射用「日医工」 インタビューフォーム


    [更新 2023年4月10日]

  • 点滴静脈内投与時の液量設定の理由は?

  • アミカシンの点滴静脈内投与時の液量は、30分~1時間の点滴時間を確保するために設定されています。


    点滴時間を短くした場合、急激に血中濃度が上がり、副作用の原因となるおそれがあります。*1)*2)


    参考資料
    *1)アミカシン硫酸塩注射液「日医工」 添付文書
    *2)アミカシン硫酸塩注射用「日医工」 添付文書


    [更新 2023年4月10日]

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製品名クリアミン配合錠
  • 製剤の特徴は?

  • クリアミン配合錠は有核錠です。


    有効成分の1つであるエルゴタミン酒石酸塩は、光・熱・酸素に弱い性質があります。*1)

    そのため、エルゴタミン酒石酸塩を含む核を内側に配置し、安定性を向上させています。


    (内核)エルゴタミン酒石酸塩、イソプロピルアンチピリン

    (外層)イソプロピルアンチピリン、無水カフェイン



    参考資料

    *1)第十八改正日本薬局方解説書

    [改訂 2023年4月10日]

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製品名シスプラチン点滴静注「マルコ」
  • フィルター通過性は?

  • シスプラチン点滴静注「マルコ」は、フィルター通過性試験を行っておりません。


    製造工程では、0.22μm以下のフィルターを用いてろ過を行っています。


    [更新 2024年3月]

  • ショートハイドレーション(short hydration)とは?

  • ショートハイドレーションは、少量かつ短時間で行う補液法のことです。
    シスプラチンの投与時に、10時間以上かけた大量補液(2.5L~5L)を行う場合入院が必要となることから、簡便かつ外来ベースでのシスプラチン投与の確立が望まれていました。*1)


    そこでシスプラチン60~80mg/m2の投与時に合計1.6L~2.5L、4時間~4時間30分のショートハイドレーション法が検討され忍容可能とされています。*1)


    なお、ショートハイドレーションは、最新の「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン」等を参考にし、適用可能と考えられる患者様にのみ実施します。*2)


    参考資料
    *1)シスプラチン投与におけるショートハイドレーション法の手引き(日本肺癌学会)
    *2)シスプラチン点滴静注「マルコ」 添付文書


    [更新 2024年3月]

  • 添付文書に「点滴時間が長時間に及ぶ場合には遮光して投与すること」と記載がありますが、どのくらいの時間から遮光が必要ですか?

  • 遮光が必要な時間について具体的な規定はありません。


    シスプラチン点滴静注10mg「マルコ」と大塚生食注500mLとの配合において、室温・室内散光下、24時間で外観は無色澄明、pH6.20(開始時pH 6.32)、残存率は93.6%でした。*1)


    参考資料
    *1) シスプラチン点滴静注「マルコ」 インタビューフォーム


    [更新 2024年3月]

  • 聴力低下・難聴、耳鳴が生じることはありますか? 対処法は?

  • シスプラチンの重大な副作用に聴力低下・難聴、耳鳴があります。
    投与量の増加に伴い聴器障害の発現頻度が高くなり、特に1日投与量では80mg/m2以上、総投与量では300mg/m2を超えるとその傾向は顕著になります。*1)
    聴器障害は投与開始直後から生じ投与反復により進行し、通常は両側性である、とされています。*2)


    対処法は確立されていません。
    投与中は十分な観察を行うようお願いします。


    【参考資料】
    *1)シスプラチン点滴静注「マルコ」添付文書
    *2)重篤副作用疾患別対応マニュアル 難聴 厚生労働省


    [更新 2024年3月]

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製品名ステロネマ注腸
  • 投与するタイミングは?

  • ステロネマ注腸を投与する時間のタイミングは規定されていません。
    一般的に、入浴後や就寝前が投与に適した時間とされています。*1)


    参考資料
    *1)患者様向け指導箋 ステロネマ注腸を使用される方へ


    [更新 2023年4月10日]

  • 挿入しやすくする方法は?

  • 挿入するチューブの先端にオリーブ油やワセリン、グリセリン等または水を塗ると挿入しやすくなります。*1)

    また、挿入時の姿勢や挿入の長さが適切かどうかも合わせてご確認ください。


    参考資料

    *1)ステロネマ注腸 添付文書


    [更新 2023年4月10日]

  • 体位変換の目的は?

  • 体位変換は薬液を大腸深部まで到達させるために行います。*1)


    体位変換は、主治医から指示があった場合に行ってください。体位変換の具体的な手順は患者様向け指導箋に記載しています。


    参考資料

    *1)Therapeutic Research12(8)2605-2615,1991


    [更新 2023年4月10日]

  • 注腸後の排便感を回避するための方法は?

  • 以下の方法が挙げられます。*1)

    ・注腸前にステロネマ注腸を体温程度の温度に温める

    ・注腸前に排便を済ませておく

    ・注腸速度を遅くする

    ・無理に全量を注腸しない

    ・体位変換はゆっくり行う

    ・体位変換後はなるべく安静にする


    参考資料

    *1)患者様向け指導箋 ステロネマ注腸を使用される方へ


    [更新 2023年4月10日]

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製品名デカドロン
  • 多発性骨髄腫に使用してもいいですか?

  • デカドロンは多発性骨髄腫に対する効能効果を取得していませんので、使用はお奨めしておりません。

    [更新 2023年4月10日]

  • 錠剤、エリキシル剤のバイオアベイラビリティは?

  • デキサメタゾンのバイオアベイラビリティを検討した結果、錠剤は78.0%、エリキシル剤は82.6%であった、との報告があります。*1)*2)


    錠剤とエリキシル剤を比較した場合、両者のバイオアベイラビリティには有意差がなかった、と記載があります。*1)


    参考資料
    *1)Clin Pharmacol Ther 18(2)205-209,1975
    *2)デカドロン錠0.5mg/4mg/エリキシル0.01% インタビューフォーム

    [更新 2023年4月10日]

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製品名ドグマチール
  • 中止の方法は?

  • ドグマチールの中止方法は確立されていません。


    モーズレイ処方ガイドライン第14版では、抗精神病薬を急に中止した場合、頭痛や悪心、不眠症などの中断症状があらわれることがあるため、長期間投与後は綿密にモニタリングしながら段階的に中止すべき、との記載があります。*1)


    参考資料
    *1)モーズレイ処方ガイドライン第14版 日本語版p27,2022,ワイリー・パブリッシング・ジャパン株式会社


    [改訂 2023年4月10日]

  • 過量投与時の症状と対処法は?

  • スルピリドの過量投与時には、パーキンソン症候群等の錐体外路症状のほか、昏睡があらわれることがあります。*1)
    また、急性中毒情報ファイルではスルピリドの中毒症状として、口渇、胸やけ、悪心、嘔吐等も記載されています。*2)


    対処法として特異的なものはありません。
    急性中毒情報ファイルのスルピリドの項では一般的な処置として胃洗浄のほか活性炭や下剤の投与、輸液があげられています。*2)


    参考資料
    *1)ドグマチール錠/カプセル/細粒/筋注 添付文書
    *2)急性中毒情報ファイル第4版p426,2008,廣川書店


    [更新 2023年4月10日]

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製品名ドセタキセル点滴静注「EE」
  • エタノールを含みますか?

  • ドセタキセル点滴静注「EE」は、エタノールを含まない注射液です。*1)
    そのため、薬液の粘性が高く、輸液(生理食塩液又は5%ブドウ糖液)に注入した際、完全に溶解・混和されないおそれがあります。混和操作例として
    ・転倒混和(目安:50~60回)
    ・揉み込み混和(目安:揉み込み混和40回の後、転倒混和5回)
    ・シリンジ内希釈混和(目安:シリンジ内希釈混和10回の後、転倒混和20~30回)
    を紹介しています。
    上記の回数を目安とし、いずれの方法においても目視にて薬液が澄明となり完全に溶解・混和したことが確認できるまで混和操作を行ってください。
    なお、泡が立たないように調製し、激しく泡立ってしまった場合は、使用を避けてください。*2)


    参考資料
    *1)ドセタキセル点滴静注「EE」 インタビューフォーム
    *2)2)ドセタキセル点滴静注「EE」 医療機関向け資材(N202100301)


    [更新 2024年3月]

  • フィルター通過性は?

  • ドセタキセル点滴静注「EE」はフィルター通過性試験を行っております。


    生理食塩液もしくは5%ブドウ糖液で希釈し、0.2μmと0.22μmのフィルターを用いて通過性を検討した結果、ドセタキセルはフィルターにほとんど吸着しないことが確認されています。


    [更新 2024年3月]

  • 浮腫や過敏症の軽減を目的とした前投薬(プレメディケーション)は必須ですか?

  • ドセタキセルの副作用防止のための前投薬は必須ではありません。
    しかし、ドセタキセルの累積投与量の増加にともない浮腫の発現率が高まるとの報告があります。浮腫並びに過敏症状の軽減を目的として、前投薬の検討をお願いします。*1)*2)


    欧米では、前投薬として、デキサメタゾン(16mg/日、8mg、1日2回朝夕)等を、ドセタキセル投与前日から3日間、単独経口投与することが望ましいとされています。*1)*2)


    参考資料
    *1)ドセタキセル点滴静注「EE」 添付文書
    *2)ドセタキセル点滴静注「EE」 医療機関向け資材 N202100301


    [更新 2024年3月]

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製品名トリプタノール
  • 神経障害性疼痛に対する作用機序は?

  • トリプタノール錠の神経障害性疼痛に対する作用機序は、主にセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用を介した下行性疼痛抑制系の活性化であり、その他にNMDA受容体拮抗作用やNa+チャネル遮断作用も関与している、と考えられています。*1)


    参考資料
    *1)神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂第2版p59,2016,真興交易(株)


    [更新 2023年4月10日]


  • 夜尿症に対する作用機序は?

  • トリプタノール錠の夜尿症に対する作用機序は明らかになっていません。


    三環系抗うつ薬の夜尿症に対する機序として、抗うつ効果のほか、抗コリン作用、睡眠と覚醒の調節、ノルアドレナリン系の神経伝達物質の取り込み阻害、抗利尿ホルモン分泌刺激作用があると推察されています。*1)


    参考資料
    *1)夜尿症診療ガイドライン2021p35,診断と治療社


    [改訂 2023年4月10日]

  • 夜尿症に使用する場合の対象年齢は?

  • トリプタノール錠を夜尿症に用いる場合の対象年齢は規定されていません。*1)


    夜尿症診療ガイドライン2021では、
    夜尿症の定義の一つとして「5歳以上の小児の就眠中の間欠的尿失禁」との記載があります。*2)


    参考資料
    *1)トリプタノール錠10/25 添付文書
    *2)夜尿症診療ガイドライン2021p3,診断と治療社


    [改訂 2023年4月10日]

  • 夜尿症に使用する場合の用法用量は?

  • トリプタノール錠の夜尿症の用法用量は、「1日10~30mgを就寝前に経口投与する、なお年齢、症状により適宜減量する」です。*1)


    夜尿症診療ガイドライン2021では、
    夕食後または就寝前に10mgから投与を開始し、1週間後に効果がみられない場合、体重25kg未満では20mg、25kg以上では25~30mgへ増量する、
    との記載があります。*2)


    参考資料
    *1)トリプタノール錠10/25 添付文書
    *2)夜尿症診療ガイドライン2021p35,診断と治療社


    [改訂 2023年4月10日]

  • 過量投与時の症状と対処法は?

  • トリプタノール錠の過量投与時には、嗜眠、低血圧、不整脈、呼吸抑制等があらわれることがあります。*1)
    (詳細は添付文書をご確認ください)


    過量投与時の対処法として特異的なものはありません。一般的な対処をお願いいたします。
    急性中毒情報ファイルの三環系抗うつ剤の項では、呼吸管理、胃洗浄のほか活性炭や下剤、輸液の投与、心電図計による連続監視などがあげられています。*2)
    なお、心電図検査で異常が見られた場合には、少なくとも5日間は心機能を観察してください。*3)


    参考資料
    *1)トリプタノール錠10/25 添付文書
    *2)急性中毒情報ファイル第4版p424,2008,廣川書店
    *3)トリプタノール錠10/25 インタビューフォーム


    [改訂 2023年4月10日]

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製品名注射用フィルデシン
  • フィルター通過性は?

  • 注射用フィルデシンは、フィルター通過性試験を行っておりません。


    なお、注射用フィルデシンを生理食塩液で溶解し0.22μmのポリエーテルスルホン膜輸液フィルターを通過させた際、約99%以上の薬剤が通過することから、輸液フィルターへの吸着は臨床効果に多大な影響は及ぼさないと考えられる、との報告があります。*1)


    参考資料
    *1)静脈経腸栄養16(4)71-78,2001


    [更新 2024年3月]

  • 調製後、数時間以内に使用する理由は?

  • 注射用フィルデシンには、保存剤が添加されていないためです。*1)


    ご参考に、添付文書の調製法に従った注射用水または生理食塩液による溶解後の安定性試験では、24時間まで、外観、pH、分解物、含量に変化は見られていません。*2)


    *1) 注射用フィルデシン 添付文書
    *2) 注射用フィルデシン インタビューフォーム


    [更新 2024年3月]

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製品名フェジン静注40mg
  • 生理食塩液で希釈してもいいですか?

  • フェジンを生理食塩液で希釈することは避けていただくようお願いします。


    フェジンはpH9.0~10.0で安定なコロイド製剤です。*1)

    生理食塩液で希釈した場合、pHの変動や電解質の影響によりフェジンのコロイド状態が不安定となり、遊離した鉄イオンが多量に生じるおそれがあります。遊離した鉄イオンは生体組織に直接作用し、発熱、悪心、嘔吐などの原因となるおそれがあります。


    フェジンを希釈する場合は、用時10~20%のブドウ糖注射液で5~10倍に希釈してください。*2)


    参考資料

    *1)フェジン静注40mg インタビューフォーム

    *2)フェジン静注40mgを安全にご使用いただくために 2011年10月


    [更新 2023年4月10日]

  • 側管から投与する際にルート内を洗浄したほうがいいですか?

  • 側管から投与する場合、フェジンの投与前後にルート内を洗浄していただくことをお奨めします。


    フェジンはpH9.0~10.0で安定なコロイド製剤です。*1)

    他剤との配合によってフェジンのコロイド状態が不安定になると、遊離した鉄イオンが多量に生じるおそれがあります。遊離した鉄イオンは、生体組織に直接作用し、発熱、悪心・嘔吐などの原因となるおそれがあります。

    そのため、フェジンを側管から投与する場合、主管を止めて、フェジンの投与前後に10~20%のブドウ糖液で洗浄し、他剤と混ざらないようにしていただくことをお奨めしています。*2)


    参考資料

    *1)フェジン静注40mg インタビューフォーム

    *2)フェジン静注40mgを安全にご使用いただくために 2011年10月


    [更新 2023年4月10日]

  • 投与期間の制限は?

  • フェジンの投与期間に制限はありません。


    ただし、フェジンを過量に投与した場合、鉄過剰症が生じる恐れがあります。鉄過剰症を防ぐために、フェジンでの治療は、開始前にあらかじめ投与回数・日数を決めていただくことが大切です。
    まず患者様のヘモグロビン値、体重から総投与鉄量を求めます。次に求めた総投与鉄量を、1回の投与量(鉄としてのmg数)で割り、投与回数を算出します。フェジンを1日1回で投与する場合、投与回数=投与日数です。
    総投与鉄量の算出は添付文書をご参照ください。*1)
    なお、投与後の検査値によっては、必ずしも総投与鉄量を全量投与する必要はありません。


    [用法・用量に関連する使用上の注意]*1)
    本剤の投与に際しては、あらかじめ必要鉄量を算出し、投与中も定期的に血液検査を行い、フェリチン値等を確認するなど、過量投与にならないよう注意すること。


    参考資料
    *1)フェジン静注40mg 添付文書


    [改訂 2023年4月10日]

  • 経口鉄剤との使い分けは?

  • 通常、フェジンは経口鉄剤の投与が困難または不適当な場合に限り使用されます。*1)


    鉄剤の適正使用による貧血治療指針では、副作用が強く経口鉄剤が飲めない、出血など鉄の損失が多く経口鉄剤で間に合わない、消化器疾患で内服が不適切、鉄吸収が極めて悪い、といった状況では静注鉄剤が適用となる、と記載があります。*2)


    参考資料

    *1)フェジン静注40mg 添付文書

    *2)鉄剤の適正使用による貧血治療指針 改訂[第3版]p44-49,2015,響文社


    [更新 2023年4月10日]

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製品名フェルムカプセル100mg
  • 1日2カプセル投与してもいいですか?

  • フェルムカプセルを1日2カプセル投与することはお奨めしておりません。


    フェルムカプセルは、臨床試験を1日1回1カプセル経口投与で実施しました。その結果、有効性と安全性が確認されたため、用法・用量に適宜増減が設定されていません。*1)


    参考資料

    *1)フェルムカプセル100mg インタビューフォーム


    [更新 2023年4月10日]

  • 制酸剤を併用する場合、服用のタイミングはずらしたほうがいいですか?

  • フェルムカプセルは、制酸剤とはタイミングをずらして服用していただくことを推奨しています。


    制酸作用が持続的である薬剤と併用した場合のフェルムカプセルの効果や吸収を検討した報告はありません。鉄剤の適正使用による貧血治療指針では、プロトンポンプインヒビター(PPI)は朝1回の服用であるため鉄剤は夕方にする、H2ブロッカーは多くは朝、夕に服用するので鉄剤は昼または眠前にするなどの工夫があってもよい、との記載があります。*1)


    制酸作用が一時的である薬剤と併用した場合、フェルムカプセルの吸収は抑制されなかった、との報告があります。そのため、臨床での影響はほとんどないと考えられます。しかし、用法は1日1回服用の薬剤ですので、フェルムカプセルは就寝前の服用にするなど、一過性の制酸剤とも時間をずらしての服用をお奨めします。*2)


    参考資料
    *1)鉄剤の適正使用による貧血治療指針 改訂[第3版]p49,2015,響文社
    *2)薬局38(12)1807-1813,1987


    [更新 2023年4月10日]

  • 歯や口の中が黒くなることはありますか?対処方法は?

  • フェルムカプセルは、内容物を口腔内で砕いたり、すりつぶしたりすることで、成分が歯や口腔内に付着し、歯や口の中が黒くなることがあります。*1)


    鉄剤の内服によって歯が着色した場合、着色が軽度の場合は炭酸水素ナトリウムなどによるブラッシングで除去でき、着色が重度の場合は歯の表面研磨によりほとんど除去可能である、との報告があります。*2)


    参考資料

    *1)フェルムカプセル100mg 添付文書

    *2)日本歯科保存学雑誌43(3)608-612,2000


    [更新 2023年4月10日]

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製品名注射用フサン10/50
  • 5%ブドウ糖液、注射用水以外で溶解してもいいですか?

  • フサンを5%ブドウ糖液、注射用水以外で溶解することはお奨めしておりません。


    生理食塩液または無機塩類を含有する溶液、電解質を多く含む輸液をバイアルに直接加えた場合、不溶性の塩が形成され白濁することや、結晶が析出することがあります。

    そのため、5%ブドウ糖液または注射用水を用いて確実に溶解してからご使用をお願いします。*1)


    参考資料

    *1)注射用フサン10/50 添付文書


    [更新 2023年4月10日]

  • 膵炎、DICの投与時間設定の理由は?

  • フサンの投与時間は、治療の対象となる病態に合わせて設定されています。


    膵炎の場合、フサンは急性増悪期の症状を改善するために使用されます。

    またDICの場合は、基礎疾患が原因となって生じる全身性の血液凝固系の異常症状であるため、フサンを長時間投与する必要があります。

    これらの理由からフサンの投与時間は、膵炎では2時間、DICでは24時間に設定されました。


    [更新 2023年4月10日]

  • 血管外漏出時の対処法は?

  • フサンが血管外漏出した場合の特有な対処方法はありません。抗がん剤漏出時の処置などを参考に、対症療法の検討をお願いします。


    がん薬物療法に伴う血管外漏出に関する合同ガイドラインでは、抗がん剤漏出時の処置例として、
    ・皮膚障害・炎症の悪化・進行を防ぐために局所療法として冷罨法(冷却)を行う
    ・ステロイド外用剤塗布を行う
    ・保存療法を施行しても皮膚障害が悪化し、難治性の潰瘍や壊死が生じた場合は外科的処置(デブリードメント)を行う
    などが記載されています。*1)


    参考資料
    *1) がん薬物療法に伴う血管外漏出に関する合同ガイドライン2023年版p4-5、81-112,日本がん看護学会/日本臨床腫瘍学会/日本臨床腫瘍薬学会編,金原出版株式会社


    [改訂 2023年4月10日]

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製品名プリンペラン
  • 効果発現時間は?

  • プリンペランは効果発現時間の評価を目的とした臨床試験は実施していません。


    ご参考までに、書籍において経口では服用後30~60分、筋肉内注射は10~15分、静脈内注射は1~3分で作用が発現する、との記載があります。*1)


    参考資料
    *1)グッドマン・ギルマン薬理書(下巻) 第13版,p1514-1515,2022年,廣川書店

    [改訂 2023年4月10日]

  • 食後に投与してもいいですか?

  • プリンペランの食後投与はお奨めしておりません。


    プリンペランは、胃運動の低下した状態に対して胃・十二指腸運動を亢進し、胃内容物の排出を促進する作用があります。*1)*2)*3)
    食後の胃内容物が長く胃内にとどまらないようにするため、プリンペランは食前に投与をお願いします。


    参考資料
    *1)新薬物治療研究会2回総会講演内容集55-59,1965
    *2)新薬物治療研究会2回総会講演内容集65-73,1965
    *3)診療と新薬 3(12)2065-2068,1966



    [更新 2023年4月10日]

  • 投与間隔は?

  • プリンペランの投与間隔は規定されていません。

    ご参考までに、同成分において、過量投与を避けるため、注射剤、経口剤ともに投与間隔は少なくとも6時間あけるべきである、とされています。*1)

    参考資料
    *1)英国メトクロプラミド製剤(Maxolon) SmPC

    [更新 2023年4月10日]

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製品名ヨウ化カリウム
  • 製剤中のヨウ素量とカリウム量は?

  • ヨウ化カリウム丸50mg「日医工」は、1丸中にヨウ素約38.2mg、カリウム約11.8mgを含みます。


    ヨウ化カリウム「日医工」は、1g中にヨウ素約764.5mg、カリウム約235.5mgを含みます。


    [更新 2023年4月10日]

  • 医療用と自治体用の製剤の違いは?

  • ヨウ化カリウム丸50mg「日医工」、ヨウ化カリウム「日医工」の医療用と自治体用に製剤の違いはありません。ただし、個装箱のデザインは異なっています。


    自治体用は、有事に国などの指示のもと配布するための自治体の備蓄用の製品です。備蓄しておくため使用期限をより長く確保する必要があり受注生産を行っています。そのため医療用とは区別しています。


    [更新 2023年4月10日]

  • 服用のタイミングは?

  • ヨウ化カリウムは、食後30分で服用することをお奨めします 。


    食直後に服用した場合、ヨウ化カリウムは胃内容物に吸着するおそれがあります。*1)*2)
    また、空腹時に服用した場合は、ヨウ化カリウムの刺激性により胃障害が起きるおそれがあります。*3)


    参考資料

    *1)ヨウ化カリウム丸50mg「日医工」 添付文書

    *2)ヨウ化カリウム「日医工」 添付文書

    *3)第八改正日本薬局方第二部解説書


    [更新 2023年4月10日]

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