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薬効薬理薬効を裏付ける非臨床試験

薬効を裏付ける非臨床試験

1.VEGFアイソフォームに対する結合能(in vitro

競合ELISAを用いた結果,本剤のVEGF 165,VEGF 121,VEGF 189及びVEGF 206に対する相対結合活性は,それぞれ98.0%,96.5%,95.7%及び97.7%であり,両剤の各種VEGFアイソフォームに対する 結合活性は同等であると判断された。

VEGFアイソフォームに対する結合能(in vitro)

2.VEGFR二量体化阻害活性(in vitro

本剤及び先行バイオ医薬品の相対VEGFR二量体化阻害活性は,それぞれ102.5%及び99.2%であり,両剤のVEGFR二量体化阻害活性は同等であると判断された。

VEGFR二量体化阻害活性(in vitro)

3.VEGF阻害活性(in vitro

本剤及び先行バイオ医薬品の相対VEGF阻害活性は,それぞれ102%及び97%であり,両剤のVEGF阻害活性は同等であると判断された。

VEGF阻害活性(in vitro)

4.VEGF誘導性細胞増殖抑制活性(in vitro

本剤及び先行バイオ医薬品の相対細胞増殖抑制活性は,それぞれ107.5%及び105.8%であり,両剤の細胞増殖抑制活性は同等であると判断された。

VEGF誘導性細胞増殖抑制活性(in vitro)

5.Fc領域に関連する生物活性

本剤及び先行バイオ医薬品※1の補体C1qに対する相対結合活性はそれぞれ104.8%及び103.7%であり,両剤の補体C1q結合活性は同等であると判断した。
本剤及び先行バイオ医薬品のFcγRに対する相対結合活性は以下の通りであり,FcγRⅢa(158F及び158V)に対する結合活性について,本剤では先行バイオ医薬品よりも結合活性が低いことが示された。これらの差異は,N結合型糖鎖プロファイルにおける本剤と先行バイオ医薬品との間の差異に起因するも のと考えられた。
両剤ともに全てのターゲット細胞に対してCDC活性※2及びADCC活性※2を示さなかった。このことから,FcγRⅢa(158F及び158V)に対する結合活性の違いは生物活性に影響を及ぼさないと考えられた。本剤及び先行バイオ医薬品のFcRnに対するELISA試験での相対結合活性※2は,それぞれ101.4%及び101.5%,SPR法試験での相対結合活性は,それぞれ105.0%及び107.4%であり,両剤のFcRn結合活性は同等であると判断された。

Fc領域に関連する生物活性
  • 日医工株式会社 社内資料:in vitro薬効薬理試験