湿製錠剤の製法
湿製錠剤の製造方法
(湿式打錠法)
湿潤粉体打錠機 稼働動画
湿潤粉体打錠機
「EMT150」の開発
なぜ打錠機の開発が必要だったのか?
湿製錠剤は、湿潤した粉体を打錠し、乾燥して製造します。 しかし湿潤した粉体は「流動性が悪く」、「付着性が高い」という特性がありました。流動性が悪いと従来の打錠機の原理では、臼に粉体が均一に入らず、重量バラツキが大きくなってしまいます。また、付着性が高いと成形用の杵に付着し、連続生産ができないという問題が生じます。このような従来の問題を解決するために、製剤工夫とともに、専用打錠機の開発が不可欠でした。
この課題をクリアするために開発されたのが湿潤粉体打錠機(EMT150)です。こちらの専用打錠機では、定量充填機構と付着防止機構を備えています。
- 打錠機
- 乾燥機
湿潤粉体打錠機
「EMT150」の特徴
湿潤粉体打錠機では、定量充填機構と付着防止機構を備えました。
重量バラツキの克服:
湿潤粉体の加圧充填システム
1サブテーブルの充填用臼穴に粉体をラフに充填(充填量はバラツキがある状態)
2プランジャーで一定圧力で圧縮し、粉体の嵩(密度)を揃えて成形臼に充填
3成形臼に充填された粉体をスリキリ
4見かけの嵩がほぼ同じ粉体を同じ容積に分けるので、重量が均一となる
成形杵への湿潤粉体付着防止:
フィルム介在成形方式
打錠杵と粉体の間に常に新しいフィルム面を挟むことで、杵への湿潤粉体の付着を防止します。