ABOUT DYSPHAGIAなるほど摂食嚥下障害

監修:浜松市リハビリテーション病院 
病院長 藤島一郎 先生

ケア・対処

在宅ケアの注意点

肺炎や脱水・低栄養の徴候を早期に発見しなければいけません。

  • 元気のなさ
  • 食欲低下と体重減少(低栄養)
  • 皮膚の張りのなさ、口腔乾燥、尿量低下(脱水)
  • 摂食中や摂食後のむせと咳
  • 痰の量や性状
  • 発熱(誤嚥性肺炎の疑い)
  • 歯科的観察(口腔内汚染、歯垢、歯石、歯痛、歯肉の腫れ、入れ歯の不具合、残存歯の状態など)

これらの確認を常に心がけ、少しでも疑いや異常があれば、かかりつけの医師や病院に連絡しましょう。

在宅での摂食が困難と思われる次のような場合は、早急に解決法を専門の医師等にご相談ください。

  • 本人が食べたくない・食べようとしない・口にため込んで飲みこんでくれない
  • むせがひどくてどうしてよいか分からない
  • 誤嚥性肺炎を繰り返している
  • 嚥下(えんげ)障害を見てくれるかかりつけの先生がいない
  • 本人に「食べたい」という意志があっても、介護者(家族)に意欲、理解力、介護力がない
  • 家族が「食べさせたい」と思っても、本人に理解力 がなく、介護に抵抗したり、食べるときの姿勢や適切な食べ物、食べ方などの注意点が守れない