知識
摂食嚥下とは
飲食物など食べるものを「認識し、飲みこむまで」が摂食嚥下(えんげ)です
摂食嚥下(えんげ)とは、食物を認識してから口に運び、取り込んで咀嚼して飲みこむまでのことを意味します。
一般的に「嚥下(えんげ)」は、口の中のモノを飲みこみ、胃に送ることを意味し、「食べる」ことを意味するときには「摂食(せっしょく)」という言葉を使います。
飲みこむことだけが障害されていることを「嚥下(えんげ)障害」、食物の認知、口への取り込み、咀嚼(そしゃく)、食塊(しょっかい)形成などを伴って飲みこむことが障害されていることを「摂食嚥下(えんげ)障害」という言葉が使用されます。
嚥下(えんげ)とは、モノを飲みこみ、胃に送ることを表す言葉です。 「嚥」という難しい漢字が使われていますが、 ツバメの子が口を大きく開けて親鳥からエサをもらい、 飲みこむ様子※から作られました。口へんに燕(つばめ)と 書いて「飲みこむ」という意味の動詞になったのです。
※ツバメは人間に近い所で巣を作るため、給餌の様子がよく観察できました。 また、嚥下(えんげ)は英語でswallowと言います。 語源は違いますが、名詞の「ツバメ」と、動詞の「飲みこむ」と して使われています。