症状・原因
摂食嚥下障害には、
どのような症状がありますか?
摂食嚥下障害には、
次のような症状が見られます。
- 食事中によくむせる(特に水分でむせることが多く、みそ汁などを避けるようになる)
- 食事中でなくてもむせる、咳き込む(唾液でむせているもの)
- 飲み込んだ後も、口腔内に食物が残っている
- ご飯より麺類を好むようになったり、咀嚼(そしゃく)力低下や歯科的問題で、噛まなくてよいものを好むようになる
- 食事の後、がらがら声になる
- 食べるとすぐ疲れて、全部食べられない
- 体重が徐々に減ってきた
- 毎日飲んでいた薬を飲みたがらない
- 水分をとりたがらない(尿量が減った)
- 発熱を繰り返す(誤嚥性肺炎の疑い)
- 夜間、咳込むことがある
これらの症状は、病気で身体が弱っている方や、ご高齢の方、また脳卒中などの後遺症がある患者さんなどで見られることがあり、摂食嚥下障害の可能性が考えられます。家族や介護者はこれらの症状を見逃さないよう注意しましょう。
嚥下障害と摂食嚥下障害
「嚥下」とは厳密にいえば咀嚼したあとの食品(食塊)をまさに飲み込むだけのことを指します。
上手く飲み込めなければ嚥下障害があることになります。
しかし、最近は嚥下障害という用語は、広い意味での摂食嚥下障害、つまり「食物を認識してから口に運び、取りこんで咀嚼して飲み込むまでの障害」として使われています。