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DYSPHAGIA Q&A摂食嚥下障害Q&A

監修:浜松市リハビリテーション病院 
病院長 藤島一郎

基礎知識 摂食嚥下のメカニズム

嚥下って?

嚥下(えんげ)とは、モノを飲み込み、胃に送ることを表す言葉です。

「嚥」という難しい漢字が使われていますが、ツバメの子が口を大きく開けて親鳥からエサをもらい、飲みこむ様子から作られました。口へんに燕(つばめ)と書いて「飲み込む」という意味の動詞になったのです。
※ツバメは人間に近い所で巣を作るため、給餌の様子がよく観察できました。

また、嚥下は英語でswallowと言います。言語は違いますが、名詞の「ツバメ」と、動詞の「飲み込む」として使われています。

嚥下のしくみ

私たちは普段、意識することなくモノを飲み込んでいます。しかし、実際のメカニズムはとても複雑で、口や、のどの様々な部分が、一連の流れとして上手に連携を取ることで成り立っています。
その一つ一つを、順番に見ていきましょう。

摂食嚥下障害って?

私たちは普段、意識することなく嚥下の動作を行っていますが、病気や老化などで、モノが飲み込みにくい状態になったり、飲み込めるが、肺の方へ入ってしまうようなことがあります。
これを摂食嚥下障害(せっしょくえんげしょうがい)と言います。

摂食嚥下障害の原因

ご高齢の方では、飲みこむ時の筋肉が弱ったり、だ液の分泌減少、かみ砕いて唾液と混ぜてかたまりにする咀嚼(そしゃく)がうまくいかないなどで起こります。

脳卒中・頭部外傷・神経疾患・口やのどの腫瘍やその術後などによって、口や舌、のどの動きが障害されると起こります。

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