症状・原因
誤嚥性肺炎の症状と
発見方法は?
誤嚥性肺炎には、次のような典型的な症状があります。
- 発熱
- 激しい咳と膿性痰(のうせいたん=黄色いタン)が出る
- 呼吸が苦しい
- 肺雑音がある
これらは風邪と間違えて診断されてしまうことがあり、特に高齢者でこのような症状がある場合は誤嚥性肺炎の可能性を考える必要があります。
これらに加えて炎症反応(CRP※上昇、白血球増多など)と胸部レントゲン写真で肺炎像があることで診断されます。
また高齢者の場合は普段の生活で、肺炎とは無関係のような次の症状が見られる場合でも、肺炎の可能性があります。
- 元気がない
- 食事時間が長くなる呼吸が苦しい
- 食後に疲れてぐったりする
- ぼーっとしていることが多い
- 失禁するようになった
- 口の中に食べ物をため込んで飲み込まない
- 体重が徐々に減ってきた
- 夜間に咳き込む
日常生活の変化に気をつけ、これらの兆候がみられたら、すぐにかかりつけの医師や病院に相談することが、
誤嚥性肺炎の発見につながります。
用語解説
「CRP」とは体内で炎症反応や組織破壊が起きているときに血中に現れるタンパク質のことです。
嚥下障害のある患者さんでは、肺炎を起こすと上昇し、また治癒とともに下がるので、肺炎の診断や治療効果の判定に役立ちます。